2007年のニュース
- 11月11日
呉紅先生、留日中国人生命科学協会より優秀賞を受賞
京都大学国際交流ホールにて開催された留日中国人生命科学協会第9回学術交流会(年度総会)にて、日ごろの研究成果を「病原細菌定着因子及び毒素の菌体内輸送システムに関する顕微科学的解析」としてまとめて発表され、優秀賞を受賞されました。 細菌の毒素は分泌機構という細胞壁の装置を介して分泌されることが明らかになっています。しかし、細菌菌体内で産生された毒素がいかにして分泌機構へ輸送されるかは未知でありました。私たちの教室では呉らを中心にしたチームが、細胞外環境の変化がスイッチとなって菌体内の物質が輸送されるシステムを発見し、nano-transportation systemと名付け、そのシステムの特性について研究しています。今回の受賞は、共同研究者である私たちにとっても名誉なことであり、今後もこの研究に協力したいと考えています。
- 8月6日
隠岐浩子さん、研究補助員として迎える
隠岐さんは臨床検査技師として医療機関や検査機関でご活躍でした。この度研究補助員として当教室に入職されました。よろしくお願いいたします。
- 4月16日
【訃報】後藤俊幸先生ご逝去
後藤俊幸先生は京都大学をご卒業後、同大学院農学研究科を修了された後、留学中に乞われて大阪医科大学微生物学教室に入職されました。その後、大阪医科大学講師を経て、京都大学医療短期大学部助教授に任用され、医学部保健学科の設置に努力され、同科設置と同時に京都大学医学部助教授、修士課程設置に貢献され、平成19年4月1日の大学教員制度改革によって京都大学医学部准教授となられました。ご逝去直前まで、HIVに関する形態学的研究と同科の校舎改修工事計画に携わられたと伺っております。誠に無念でなりません。心より哀悼の念を表します。
- 4月1日
大井幸昌先生、松下とも代さん、大学院 入学
大井先生は大阪医科大学卒業後、第1内科で臨床研修を済まされ、膠原病内科を専攻されていましたが、感染症に関する疫学に興味を持っておられたこともあり、乞われて厚生労働省に入省されました。今回,感染症疫学や基礎研究をさらに進めるため、大学院に入学されました。
松下さんは当教室の研究生でしたが、いっそうの勉学を希望して、大学院に入学されました。 それぞれに、他の職務をもちながら勉学に励まれることになりましたが、4年間頑張っていただきたいと思います。
- 4月1日
大学教員新組織への移行
学校教育法改正の施行により、4月から本学の教員は「教授」、「准教授」、「講師」、「講師(准)」「助教」、「助教(准)」の資格をもつことになりました。詳しくは組織の欄をご覧ください。
今後ともよろしくお願いいたします。
- 4月1日
大黒恵理子先生、助教(准)に採用
大黒先生が大学院を修了され、助教(准)に就任されました。今後ますますの教育研究活動を期待いたします。よろしくお願いいたします。
- 3月30日
学位取得 横山功先生、大黒恵理子先生、廣瀬潤先生、岩倉研二先生、弓場一秀先生
横山先生は院生として勉学に励む傍ら、獣医師としてもご活躍で、食塩水電気分解産物の消毒効果を研究するために必要な標準の確立をテーマとして研究論文を作成されました。
大黒先生は院生として勉学に励まれる傍らで、教室の研究補助業務を努めていただきました。多形性を示す麻疹ウイルスのうち、大型のウイルス粒子と小型のウイルス粒子にも感染性があることを明らかにされ、研究論文とされました。
廣瀬先生は、企業人として大学院に入学し、勉学に励まれました。環境負荷の一因となっている医療廃液中の抗癌剤を不活化する方法として、電気分解法を用いることが出来ることを明らかにし、研究論文とされました。
岩倉先生は第2内科に所属し、助手として教育研究に励まれ、H. pyloriのエンドトキシンが培養胃粘膜細胞に特有の細胞変性効果を増強することを明らかにされ、新たなアッセイ系の可能性を示唆する研究論文とされました。
弓場先生は、整形外科医として活躍する傍ら研究を続けられ、当教室で得た研究成果を第2病理学教室で発展させ、Dupuytren拘縮由来細胞の樹立に関する論文とされました。
皆さんそれぞれに幅広く活動しながらの研究で大変だったと思います。本当におめでとうございます。
- 1月1日
大畑善嗣さん、研究生として迎える
大畑さんは大学院生命科学研究科をご卒業後、企業に勤務しながら、当講座において研究活動に当られます。よろしくお願いいたします。